紛失してしまった場合

あっては欲しくないことですが、大切に保管しておいたはずの遺言書をなくしてしまったということは、しばしば起こりうることなのです。災害で焼いてしまったり水浸しになることもあるでしょう。こういった場合、遺言書をどのような形で作成していたかによって対応は変わってきます。
遺言は大きく分けて、自筆証書遺言と公正証書遺言の2種類があります。もう一つ秘密証書遺言というのもあります。これはめったに利用されることはありませんが、このケースでは自筆証書遺言に準じます。
まず、公正証書遺言の場合は、公証人と共同で遺言を作成し原本は公証役場に保管されます。従って遺言者が保持しているものは、あくまで原本の写しです。これをなくしても、公証役場に申請すれば再発行してもらえますので実質的に紛失の危険はありません。もし遺言者が亡くなっていた場合は、相続人が申請することができます。
自筆証書遺言の場合、なくしたことに気づいたなら新しく作成すれば済むことです。その時に内容を変えていて、あとから前の遺言書が出てきても新しい日付のものが優先されます。しかし、遺言者が遺言書をなくしたことに気づかずに死亡したり病気で判断能力を失ってしまった場合、遺言書が発見されない限り、その内容には全く法的効力はありません。相続人がなくした場合も同じです。自筆証書遺言には、このような大きなリスクがあります。
やはり遺言書の作成には公証人の立ち会いのもとで行うのが、安心かつ安全というものでしょう。本06

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